第1月 月ノ神

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卯月「あ、葉月。」 葉月「?」 卯月が声をかけた。 卯月「…どうだった?」 葉月「…駄目だった。」 卯月「そう…。」 葉月「……。」 卯月「ありがとう。あと、ごめんね。」 葉月「え?」 卯月「突き飛ばして…。痛かった?」 葉月「いや、大丈夫!!オレそんなにやわじゃねえしさ!」 葉月は自信たっぷりに言う。 卯月「そっか。どこも怪我してない?」 優しく卯月は笑っている。 葉月「うん。」 卯月「じゃあ、おやすみ。」 葉月「うん、おやすみ…。」 葉月は部屋を出た。 葉月「ん~…」 葉月はうっすらと目を開けた。 あれからどれだけ寝ていただろう。 しばらくぼんやりとしていたが、 空腹を感じて、起きあがった。 そして、リビングへと向かった。 卯月「あ、おはよう。」 リビングには既に卯月がいて、 朝食の準備をしていた。 葉月「……ん…はよ~…」 卯月「眠そうだね。もう少し寝ててもいいよ?」 葉月「いや、…」 ぐぅー… 腹減ったと言おうとした瞬間、 葉月のお腹から音が聞こえた。 卯月「ああ、ナルホド。机の上のトースト、食べていいよ。」 葉月「でも、これ…」 卯月「いいよ、すぐに焼けるから。」 葉月「ありがと…」 葉月はイスに座り、 早速トーストにかじりついた。 すぐに卯月もトーストを持ってキッチンから現れた。 暫く2人は無言で食べ進めた。
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