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卯月「あ、葉月。」
葉月「?」
卯月が声をかけた。
卯月「…どうだった?」
葉月「…駄目だった。」
卯月「そう…。」
葉月「……。」
卯月「ありがとう。あと、ごめんね。」
葉月「え?」
卯月「突き飛ばして…。痛かった?」
葉月「いや、大丈夫!!オレそんなにやわじゃねえしさ!」
葉月は自信たっぷりに言う。
卯月「そっか。どこも怪我してない?」
優しく卯月は笑っている。
葉月「うん。」
卯月「じゃあ、おやすみ。」
葉月「うん、おやすみ…。」
葉月は部屋を出た。
葉月「ん~…」
葉月はうっすらと目を開けた。
あれからどれだけ寝ていただろう。
しばらくぼんやりとしていたが、
空腹を感じて、起きあがった。
そして、リビングへと向かった。
卯月「あ、おはよう。」
リビングには既に卯月がいて、
朝食の準備をしていた。
葉月「……ん…はよ~…」
卯月「眠そうだね。もう少し寝ててもいいよ?」
葉月「いや、…」
ぐぅー…
腹減ったと言おうとした瞬間、
葉月のお腹から音が聞こえた。
卯月「ああ、ナルホド。机の上のトースト、食べていいよ。」
葉月「でも、これ…」
卯月「いいよ、すぐに焼けるから。」
葉月「ありがと…」
葉月はイスに座り、
早速トーストにかじりついた。
すぐに卯月もトーストを持ってキッチンから現れた。
暫く2人は無言で食べ進めた。
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