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『マリー!』
ラヴは、マリーに声を掛けた。
マリーは、無言で立ち上がった。
サクラは、僅かに後ずさりをした。
マリーは、サテンのワンピースの裾を揺らしながら
ゆっくりサクラに近づいた。
次の瞬間、強烈な蹴りが
サクラの右側に入ろうとした。
サクラは、右腕で止める。
『っつぅー。』
サクラは、痛みのあまり
顔をしかめる。
しかも、蹴りが入った右腕の服が
少し焦げている。
次々に蹴りが入るがサクラは紙一重で
かわしていく。
少しイラッとしたサクラがマリーを睨みつけた。
その瞬間、マリーが後方壁に吹き飛ばされた。
アリアがとっさにキレイな声で歌う。
すると、壁に直撃寸前のマリーと壁の間に
見えない膜が出来上がってクッションの役割を果たし
マリーは壁に激突しないですんだ。
コテツは、我関せずで刀を磨いている。
その奥から、ショットが
『この鉛弾…止められるかな?
隣の部署には前の仲間がいるんだよな?』
すかさず、コルトパイソンを取り出し
隣の部署目掛けて引き金を引いた。
サクラは、エアースケートのスイッチをフルパワーにして
捜査一課の壁側に立ちはだかる事、0.01秒
弾をよける事もなく仁王立ちで構える。
その時、コテツが刀を使って銃弾を天井に向かって
切りつけた。
静かな時間が数秒流れた。
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