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ルーピン・カナスは考えた
―どうしたら あの子を
あっためられる?
どうしたら あの子の涙を
半分にできる?―
そしてお月さまにお願いした
―ボクの腕を流れ星で切って!―
月は言う
【そんなことしたら キミが
大変になるよ
玉乗りはもっとバランスが
とれないし
宙返りの成功は
遠退くよ
片腕がなくて
牛に追い掛けられるのは
笑えない】
―いいんだ いいの
ボクの手を あの子にあげて―
お月さまは
流れ星カッターを使った
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