ルーピン・カナス

13/17
前へ
/17ページ
次へ
    ルーピン・カナスは考えた   ―どうしたら あの子を     あっためられる?  どうしたら あの子の涙を     半分にできる?―    そしてお月さまにお願いした    ―ボクの腕を流れ星で切って!―       月は言う 【そんなことしたら キミが    大変になるよ  玉乗りはもっとバランスが      とれないし  宙返りの成功は         遠退くよ 片腕がなくて    牛に追い掛けられるのは          笑えない】   ―いいんだ いいの  ボクの手を あの子にあげて―         お月さまは   流れ星カッターを使った
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25人が本棚に入れています
本棚に追加