学校

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ー職員室ー 「失礼します。」 キリ兄に習い、一礼してから中に入る。 「学園長、連れて参りました。」 「ありがとう、サーマ教員。」 「では二人とも、後は学園長の指示に従ってくれ。」 そう言って、彼は奥に消えて行った。 「さて、改めて自己紹介しようか。私がここの学園長、ハイナ・ミクトロン。神光族だ。ハイナと呼んでくれていい。」 「は、はあ…」 あたしは正直圧倒された。 こんなに若い… いや、何よりも…女性だということに。 女の人が学園長…稀な学校だろう。 「なんだ?ボケッとして。そんなに私が学園長だと信じられないか?」 「い、いえ…💧」 「…まあいい。ゆっくり慣れていってくれ。」 …ごもっともで。 「確認だが…キリヤ・レインクル。お前は三年に。天宮美奈都。お前は一年に。間違いないな?」 「はい。大丈夫です。」 「うむ。…そろそろホームルームの時間だな。丁度いい。キリヤ、お前はあっちのサーマ教員についていけ。彼が担任だ。」 「はい。わかりました。」 「…あたしは?」 「その前に、お前には注意しておかなければならないことがある。」 「…まさか💧」 「自覚はあるようだな。まあいじめから生徒を守ってくれたことには感謝しよう。しかし、この学園では授業時と緊急時以外に魔法を使用することを禁じている。今回は転校したばかりということで大目にみるが、次はないと思えよ。」 「…もし違反したら?」 「鉄拳制裁だ。」 「はい、絶対やりません。」 「よろしい。ではお前は…さっきからこっちを見てる女性が担任だ。」 「さっきから?」 学園長が指差す方を見てみると… 確かにものすごくこっちを見てる女性がいた。 しかも、凄まじい形相で… 「コホン。ミルラ教員!」 「はーい。」 「例の転入生だ。教室に案内してやってくれ。」 「了解で~っす✨」 「じゃ、そういうことだから。しっかりやれよ。」 「は、はあ…💧」 しっかり…出来るのかな💧
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