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各種族には、当然得意不得意がある。
例えば…
「今日は100メートル走をやる。各自準備!」
言われた通り、あたし達はスタート位置についた。
…といっても、グラナ学園はどうやら特殊らしい。
並び順が種族別になっていたからだ。
「まずは冥魔族から行くぞ。位置につけ。」
そしてスタート。
冥魔族は身体能力に長けるため、走る速度も非常に早い。常にスプリントの常連だ。
「次、神光族!」
神光族は冥魔よりは劣るが、それでも充分な速さ。
「人間族~!」
まあ言わずもがな、人間は通常と言えるだろう。
「最後、自然族行くぞ。」
…どうやらアイリさんも走るようだ。
「見ててね、ミナトちゃん!」
「…うん。」
「スタート!」
ここまで来ればわかると思うけど…自然族は身体能力に欠ける。
平均タイムは25秒らしい。
…ハーフで良かった、と思ってしまう一瞬だ。
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