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登校途中。
「…随分とあたし達と同じ制服が多いんだね。」
「それだけ多種族を認めてるってことなんだろう。今走ってった人だって、冥魔族だったしな。」
「相変わらずよく見てるね、キリ兄は。」
「嫌でも目につくだけさ。それに、僕だってきっとそんな目で見られてるだろうしな。」
「気になるならキリ兄も隠せばいいのに…」
「いや、いいんだ。僕はむしろ隠したくないからな。」
「…どうせあたしは隠したがりですよ。」
「そういう意味じゃない。…けど、なんでそんなに隠したがるんだ?」
「あたしは…わっ!!」
突然横から衝撃を感じ、あたしは綺麗に吹き飛んだ。
要はぶつかられた、ってわけ。
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