エピローグ

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「だってぇ。なんか部屋にセカンドサイトがいたんだもぉん」  女は口を尖らせた。 「それに変な金髪のガキに油かけられちゃったしぃ。見てよ。凛(りん)のサラサラヘアーが油でギトギトよぉ」  立派な机の前に座っている男は女の話を無言で聞いている。 「そもそもぉ、三木がヘマして仕事すんのをあの女に見られたんでしょぉ。それをなんで凛が処理しなきゃいけないのぉ?」  男は無言で小切手とペンを取り出すとサラサラと金額を書き込み無造作に女に差し出した。  女はうれしそうに小切手を手に書き込まれた金額を見て口笛を吹く。 「1000万もくれるのぉ。なら頑張っちゃおうかなぁ」 「……必ず消せ。我々の存在を知る者に生きていられるわけにはいかないのだ」  男はそう言うと静かに目を閉じた。   この瞬間、PIDと永きに渡る攻防の火蓋が切られたのである。 PID第4話 THEボディガード 後編 完
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