パロキネシス(放火能力者)

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 寝室に周辺の聞き込みから戻った田宮と浩一が入ってきた。 「何か掴めたかい?」  武の問いかけに田宮と浩一は肩をすくめた。 「これと言って有力なのはなかったよ」 「ただ、隣室の人間が今から一時間前、午後3時過ぎに悲鳴のような声を聞いていました」 「まぁ…これでは死亡推定時刻の特定は無理だしね」  武はベッドを一瞥すると手帳を破って田宮に渡す。
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