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まだトイレと決まった訳じゃない。もしかしたら本当にただ単に留守なのかもしれない。
（どうしよう…もう一回ノックしようかな…。それとも…ドアを開けてみようかな）
「む…むむむ！？」
ドアを開けるって僕は何を考えてるんだ。不謹慎な！
その先においしい出来事が待ってるなんて期待するな。
ここまでうまく話が進みすぎてる気がする。
運勢…大吉だったっけ…？
そんなことはもはや問題じゃない。こうなってしまったんだから、目の前の現実は確かに『これが現実』と言っている。
「人生捨てたもんじゃないよな…」
コンコン…
僕は意を決して強めの二度目のノックを使用した。
すると扉の向こうの遠くから声が聞こえてきた。
「はーーーい！ごめんなさーい！もう少し待っていてくださーい！」
ホントにいた。ちょっと予想外だ。
ガチャ
「はい！」
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