二章 初日、目覚めた後

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ドクン…ドクン… 僕の心拍数は急上昇してる。心臓が口から飛び出してしまいそうなほどに。 「私に…興味あるの…?」 うわぁーお!もう興奮が治まらないよー! 「ねぇ…」 梓さんと僕の距離、十三センチ。 その吐息だけで昇天してしまいそうだ。 あぁもうどうにでもなれ… 「な~んてね」 ペチ 「あいてっ!」 「ホントにエロ少年なんだから」 おでこを叩かれて、ようやく夢世界から目覚めた。 「少年、人生はそんなにうまくいかないものよ」 そう言って梓さんは僕をおいて奥の部屋へと行ってしまった。 まるで今の出来事が人生で最高の瞬間だったような気がした。 僕はその場で心を失ってしまったように、ボーっと座り込んでいた。 「大学生って…最高の身分だな…」 今はまさにこの大学生気分に酔いしれたい。 そう言えば梓さんも大学生だったな。
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