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ドクン…ドクン…
僕の心拍数は急上昇してる。心臓が口から飛び出してしまいそうなほどに。
「私に…興味あるの…?」
うわぁーお!もう興奮が治まらないよー!
「ねぇ…」
梓さんと僕の距離、十三センチ。
その吐息だけで昇天してしまいそうだ。
あぁもうどうにでもなれ…
「な~んてね」
ペチ
「あいてっ!」
「ホントにエロ少年なんだから」
おでこを叩かれて、ようやく夢世界から目覚めた。
「少年、人生はそんなにうまくいかないものよ」
そう言って梓さんは僕をおいて奥の部屋へと行ってしまった。
まるで今の出来事が人生で最高の瞬間だったような気がした。
僕はその場で心を失ってしまったように、ボーっと座り込んでいた。
「大学生って…最高の身分だな…」
今はまさにこの大学生気分に酔いしれたい。
そう言えば梓さんも大学生だったな。
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