二章 初日、目覚めた後

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それは避けたいが、欲求がその扉を開けたいと促している。 自制心がそれをやめろと止めている。 僕はどっちに転がればいいのだろうか。 「う~ん…難しい…」 ガラッ 「うわぁっ!」 突然扉が開かれて僕は驚いて腰を抜かした。 「どうしたの?」 「え?いやぁ何でもないですよ…」 まぁなんとかその場は自制心が勝利した。 そして僕は今、梓さんとデート…いやいや、買い物に出かけたのだ。 ちなみにどうして梓さんと行ったのかというと、僕がこの町のことを全然知らないからである。 それに、梓さんと一緒にいたかったからだ。 どっちかって言うとそれの方がメイン? 何はともあれこうやって近くのコンビニにやってきたのだ。 「はい、ここが一番近いコンビニ。コンビニの前でたまったりしないように」 梓さんはお姉さんだけど、顔はどこか幼い。
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