二章 初日、目覚めた後

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「へぇ~。梓ちゃんモテモテね」 「いやぁ~まだまだですよ~。いつかは一美さんみたいに綺麗な女になりますから」 「ふふふ…」 一美さんの微笑み。上品で優雅さまで感じてしまうほどである。 と言うよりこの二人のレベルが高い。 絶対彼氏いる。 思いたくないけどそう見える。と言うよりかはその方が自然だ。 こんな綺麗な二人を放っておくほど、世間の男は甘くない。 梓さんだってきっと超イケメンの彼氏がいるんじゃないか。 ふと、小春荘のメンバーの顔が思い浮かんできた。 通称ギャル男。派手な服装と、四月だってのにあの肌の黒さ、そして髪の毛のボリューム感と白に近いようなシルバーの色。 格好こそあんなだが、顔は確かにイケメン。 何人もの女を手玉にとってそうな顔だ。 まさかあいつが彼氏って事もないよな。 いや、ないとも言い切れないな。会って一日目だけど、きっと梓さんは素直な人だ。
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