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「えぇ!ウソ!どこどこ!どこにいるの!?」
「ほら!あそこ!」
その指の先にUFOがいるはずもない。
「いないじゃない!どこにいるの!?」
「なんてね。ウソですよ」
「ウソ!?むぅ~っ!お姉さんをバカにしたね!」
「そんな事ないですって!」
「問答無用!」
僕は先に走り出す。僕の後を追い梓さんが追いかけてくる。
そんな風にして僕らは桜舞い散る中を駆けていった。
ようやく戻って来る頃には時刻は十時を回っていた。
「いやぁ~いい汗かいた」
「つ、疲れた…」
梓さんは随分疲れたように玄関の壁へ寄りかかった。
「今日はありがとうございました。また、色々教えてください」
「あ、うん。でももうこんな駆けっこはイヤだよ」
「ははは…そうですね。あ、そうだ梓さん…お風呂ってどこですか?」
そう、それは僕がすごく気になっていた所。だけど、すっかり忘れていた。
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