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右が女湯、まっすぐが男湯。
非常にいい造りをしている。
この形を頭の中でデジタル再生させてみると、どうやら僕の部屋の隣は女湯に繋がっているらしい。
と言うことは、もしかすると女湯からの音が漏れてくるかもしれない。
はたまた、もしかすると部屋のどこかに穴が開いていて…。
いや、きっとまだそれは考えすぎだ。
普通に考えて、部屋に音が漏れないような工夫がなされているはずだ。
それが一番可能性高しだろう。
「さすがにお風呂の中までは案内できないから、後は自分の目で確かめてね」
「はい、了解です」
僕は勢いよく自分の部屋へ戻り、パジャマと下着を持って再びお風呂へと向かった。
かなりのルンルン気分だ。
さっきまで梓さんと走り回ってたから、体は汗でビトビトになっていた。
僕は女湯に入りたい心を抑えて、男湯へと駆けて向かったのだった。
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