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その言葉に僕はようやく安心した。
ここで労働をさせられると聞いて、なんだか嫌な気分になったが、週に二、三回程度なら全然平気だろう。
なんだか気合いが入ってきた。
「ずいぶん顔色が変わったね」
「いえ、寝起きは弱くて」
僕は掃除を開始した。
「お、終わった」
ようやくすべてを終える頃には、僕の体が悲鳴を上げていた。
侮り難し掃除。
思わぬ重労働をやり終わった頃には、時刻は正午を指していた。
「疲れたろ?お昼にしよう。一緒に食べるかい?」
「あ、はい!」
僕は京介さんに連れていかれる。
「あ、京介…と新米のチビ」
(うわぁーでたー!ちびっ子女番長!)
一階にてあの女と遭遇する羽目になってしまった。
「なんだまたお前かよ。しっしっ」
「こんっの!新米のくせして!」
「杏子も昼食に行きますか?」
(あぁ京介君…なんでこんな奴に慈悲を…)
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