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ハッと目が覚める。
「寝ちゃった…」
と、可愛く呟いてみたものの、結果は変わらない。
部屋についていたオプション、かけてある丸時計を確認すれば、その針は午後六時を回っていた。
昨日あんまり眠れなかったからだろうか。
僕は立ち上がる。
部屋の中は極寒の地だ。そういや窓を開けたまま寝てしまっていた。
まだ四月だから寒いに決まってる。
窓を閉めようと窓際へ歩み寄ると、その空に引き込まれた。
「わぁ…もう星が出てる…」
なんだか実家で見る星空とは全然違う。空がとても近いというか、綺麗に見えるのだ。
空気の綺麗さの違いだろうか。
窓から体を乗り出し、落下防止用の策にもたれ掛かった。
「う~ん…癒されるね」
「……君が新入り君か…」
「む!?」
どこからともなく声が聞こえた。とても妖しい声が。
(女の声!?新たなドラマの予感!)
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