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確かにそうだが、
「そんなことして、本当にいいのか?」
と、豪は問いかけた。
「しかたないわ、非常事態なんだから。それに、私が助けを呼びに行ってる間に死なれたら気分悪いんで!!!!」
と、葉苗はガーっと言い放った。
豪は暫しボーゼンとした後、
「判った。使い方を教えてくれ。」
と、豪が言うと葉苗は拳銃を一丁手渡した。
「玉は六発毎に変えてください。撃つ時は撃鉄を上げて引き金を引いてください。使用しない時はこのホルダーに入れてください。その時に必ず安全装置をオンにして下さい。玉は、…そうですね、一箱持って行ってください。」
と、葉苗は詳しく説明した。
そして最後に、
「撃つ時は相手を間違えないようにね。間違っても、私や娘さんを撃たないようにね。」
と、言った。
豪はホルダーを身につけ、拳銃を差し込んだ。
弾丸の入った箱は手近にあった鞄に入れた。
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