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警察署から出るた。
すると、突然、豪の持っている『非常持ち出し袋』から音がする。
(ザーザー)
豪は立ち止まり、中を調べた。
「なんなの?この音…」
と、葉苗が眉を潜めた。
確かに、うるさい音だ。
豪が袋からラジオを取り出した。
「このラジオからだ。??スイッチが切れない。」
(ザーザー…ム……ネン…ザーザー)
『!!』
葉苗と豪は驚愕した。
確かに今、ラジオから声が聞こえた。
『無念』
そう聞こえた。
「い、今ラジオから、声が…」
葉苗が震えた声で言った。
ラジオから聞こえた声は生者のものとは思えない声だった。
「葉苗さん、あそこ!!」
と、豪は慌て一方向を指差した。
そこには、
(ペタ、ペタ)
と、さっきの怪物が7~8体の集団となって向かってくる。
「!やばいかも、…豪さん、銃、使い方は判ってますよね。援護してください。」
と、葉苗が言った。
「援護って、まさか。」
「ええ、あのままだとミニパトがどうなるか判りません。私が強行します。」
葉苗が銃を構える。
豪も銃を抜き、構える。
強行作戦開始だ。
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