捜索②

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葉苗が走り出した。 そして、銃を乱射した。 (パン、パン) 的確な射撃ではないが、怪物は足を止めた。 すると、(ヒュン)となにかが飛んできた。 それを見事にかわす葉苗。 弓矢だ。 「いちかばちかだ。」 と、豪は呟き銃の引き金を引いた。 (パン) 豪は発砲の反動を受けながらも見事に「弓兵の怪物」の頭部に命中させた。 怪物は倒れ、液体となる。 豪が援護し、葉苗が強行する。 (パン、パン) 発砲音と共に怪物が倒れていく。 と、ついに、葉苗がミニパトまでたどり着いた。飛び乗り、エンジンを指導させる。 (ヴォォォン) と音を立てるミニパト。 葉苗は車内から豪に親指を立てて見せた。 そして、敬礼し発進していった。 「葉苗さん、気をつけて。」 と、豪も敬礼で見送った。 しかし、まだラジオはノイズを発している。 (ム……ネン、ザーザー…) いつの間にか、少し怪物の数が増えてきていた。 「ヤバイな、一旦、警察署に戻るか。」 豪は警察署内部へ走り込んだ。 また、さっきのように矢が飛んできた。 豪は振り向きざまに (パン、パン) と発砲し、さらに走った。 警察署内部に入ると、豪は葉苗と話し合った部屋に入り、机を移動させ、扉を塞いだ。 (ザーザー…………) ラジオからのノイズが消えた。
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