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豪は森の中を進んでいった。
先は霧に阻まれ見えない。
暫く歩くと道路に出た。
「良かった。どうやら国道らしいな。」
豪は看板を見て確認した。
…「閑静の丘」も近いはずだ!!…
豪はまた、歩き始めた。
すると、一台のミニパトが後ろからやってきた。
「そこの人、止まりなさい。」
と、ミニパトに乗る婦警に豪は呼び止められた。
豪が立ち止まると、ミニパトがその横に止まった。
「あなた、こんなところで何してるの!?この辺りは熊も出るんですよ!」
と、ミニパトに乗る婦警は言った。
「すみません。そこで事故を起こしてしまって…娘が…いなくなってしまって…」
豪はそう、婦警に言った。
「なんですって!!とりあえず乗って下さい。詳しくは署の方で聞きます。」
そう言って婦警はミニパトの扉を開け、豪を招き入れた。
豪が乗ると、婦警はミニパトを出発させた。
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