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ランと初めて会ったのは、初めて勇気を出して学校の前にある公園に遊びに行った時だ。その公園には学校のみんながよく遊びに来ていた、だから僕は友達になりたくて勇気を出して行ってみた…
でも、結局友達は出来なかった…自分が悪いってことも分かってた。まだ小学一年生の僕でも、気になったんだ。それだけ、友達が欲しかった…
そんな公園からの帰り道だった。公園へ行く時は気付かなかった…。子猫が鳴く声が聴こえたんだ、道の端に電柱が建っている。その下にみかんの段ボール箱が置かれていた…その中から声が聴こえてくる。
興味を抱かせるワクワク感と見てはいけないようなドキドキ感で僕は体が熱くなった。
僕はとても気になった、そして…
箱の中を覗いて見た…
すると、両手にちょうど収まるぐらいの大きさの子猫が僕のことを見てチョコンとまるでしっかり教え込まれた犬のような待てのポーズでいるのだ。幼かった僕はすぐに抱きかかえ、家へと走った。
ちなみに、色はベースが黒で赤や紫といった変わった模様をした一見気味の悪い印象を受ける感じのものだった。だから、こいつは捨てられてたんだろうなぁ。ってあの頃は思ってた。僕は、とても気に入ってたんだけどね。
これが、ランとの出会い。でも、このあと家に連れて帰ったまでは良かったんだけど…母さんが気味悪いって言って元居た段ボール箱に帰すはめになったんだ…
でも、僕は諦めなかった。母さんには内緒でランを家に連れて来たりしてたんだ…
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