ある日ある時ある場所で

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都立富士見中学。   俺こと、“工藤 円”はケンカ三昧で、勉強なんて全然していなかったら、高校に入学が出来ないと言われた。   現在、1月の10日、始業式が終わって1日たったある日。           その日も、またケンカをしてしまった。   「姉貴――っ…」     またあいつか…。       ゴツンっ!!   俺はそいつに一発ゲンコツをした。     「姉貴って呼ぶな! 兄貴って呼べ!」           そう、俺は男。   顔はそこら辺の女より綺麗な顔をしているらしいし、しかも身長が155しかないからな、女に見られてもしょうがないか…。     それでも、俺はケンカで一度も負けたことがない。     「それより、円さん! 先公が職員室にこいって…」     そう言ったコイツは舎弟の“雅史”、ケンカはからっきしダメで、前に助けて以来勝手に舎弟になりたいとすがってきた。           俺はとりあえず職員室に向かってみた。  
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