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母の思い出はほとんど無い
そんな中かすかな記憶
多分四歳ぐらい
場所は知らない家だった
母の実家かもしれない
母の友達の家かもしれない
母と誰かが喋っていた
そのうち、僕は母に抱き抱えられた
母は言う
貴方も赤ちゃんの頃オッパイを吸っていたのよ
そう言いながら乳肪を晒す母
乳首をくわえさせられた僕
ミルク?いや何も出ない
困った僕は少し噛んでみた
痛い!
殴られた
ごめんねお母さん
もし、まだ生きていたら
もし、会えるとしたならば
今度は歯を立てないよ
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