2月19日

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水野の部屋の中へと入ると、水野はこのうえなく不安そうな表情で床に座っていた。 『ど…どしたの…?』 眞宵は言って、水野の前に座った。 水野はうなずいて、眞宵に何かを差し出す。 それは、紅の封筒だった。 眞宵は驚いて水野をみる。水野は封筒を握りしめた。 『来たんだ…昨日』 『水野さんも…?』 水野はうなずく。眞宵は困り果てて、ため息をついた。 『どうすればいいのかなぁ…』 眞宵が呟いても、水野は顔を伏せて首をかしげるだけだった。 『…他校に坂下っていう学年一位の子がいて、その子にも…』 水野は言った。 『…』 不安だ。 二人は思った。 急に、明日から命をかけなきゃいけないなんて…。 眞宵は立ち上がった。 『あたし、…帰ります。なんとかして、ゲームやめられないか…調べてみます』 眞宵が言うと、水野はうなずいて、 『私もこっちで調べてみる。』 と言った。 眞宵は微笑む。 『お互い…生きようね』 眞宵が言うと、水野はやっと笑顔をみせた。 『うん』 水野は微笑んで言った。
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