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《その場で関係者の者があなたを殺害します》
『きゃっ…』
眞宵は小さく悲鳴をあげ、便箋をベッドの上に放った。
何…なんなの!殺されるって…どういうこと!
眞宵は深呼吸をして息を整えた。
それから震える手で封筒をつかみ、続きを読み始めた。
《なお、この封筒が届いている時点でゲーム参加への拒否はできません。ちなみに付き添いなども許可しますが、その方もゲームへ強制参加させていただきます。
もしも3日の内に『X』の正体を暴けなかった場合でも、殺害させていただきますのでお気をつけください。》
しばらく、しんとした空気が流れた。
『……やだ……』
眞宵は震えて、涙が出てきた。
怖い。
殺される……!
どうしたら…
どうしたら…
その時、もっと絶望的な文が目に入った。
《『X』はゲーム中予告をしながらプレイヤーを次々に殺害していきます。残ったプレイヤーは殺人時のアリバイなどをヒントに考えてください。殺害されそうになった場合阻止してもらってもかまいませんが、無駄なことなので極力控えたほうが賢明です。》
『…』
眞宵は何も言えなくなった。
ゲーム開始まで、あと2日。
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