見上げた

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「ハァハァ…」 体中が痛い… 俺はただ歩いた,水が欲しかった。 「お母さ~ん」 どうやら子供がいるようだ,俺は振り向いた。 「ひゃぁっ!?」 その子供の顔は,溶けて皮膚が垂れ下がり,首筋にもガラスの破片が何十個と刺さっている。 子供は泣き叫び親の事を呼んだ。 「お母さん,僕死んじゃうよ…」 子供はバタンと倒れこみ,ピクリとも動かなくなった。 死んだ子供の目から目玉がドロリと流れ落ちた。 俺は吐き気を感じ,その場から離れた。
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