第1章 ドラクの悲劇

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龍騎は近くの山で見付けた小さな生き物を村(ドラク)へと持ち帰り学者に見せた。 それは滅龍と言われてきた生き物で知能が高く人間の言葉を理解し話すことができることがわかった。   他の者達からは拾ったとこに戻してきなさいといわれたが、少年はその滅龍と仲良くすることを選び反対を押しきり共に住むことにした 龍騎は早速滅龍に名前をあげた その名も『轟我(ごうか)』  数ヶ月がたち、轟我はかなり大きく成長していた だが、平和だった村が滅龍が来てからは少しずつだが、悪いことが起き始めた・・・。   けれど、村人は龍騎のせいにはしなかった。   自分達が認めたのだから・・・。   ある日ドラク村に一人の男が来た。 漆黒に包まれたその出で立ちに村人たちはすぐに気が付いた  その男は村人に『この辺りで龍を見なかったか?』と問いた。 だが、村人は明らかに怪しい格好をした男だったので、『見ていない』と返した 『チッ!』男は舌打ちをして、帰っていった。 それから、更に数ヵ月、町はどんどんしなびれていった。 農作物は不作で、村人たちは生活に苦しむようになっていた… ある日、我慢が出来なくなった村人が 轟我に向かって、 『お前が来てからは村はおかしくなっていくばかりだ!この村から出ていけ!』と怒りをあらわにし、叫んだ 対する轟我は『だが、私がいなくなるとこの村はとんでもないことになる。』と冷静に言い返した
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