第1章 ドラクの悲劇

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だが、村人は 『そんなわけないだろ!実際にお前が来る前は作物はいつでも豊作だったんだ!こんなことは今までに一度もなかった!』と言った。 轟我は『はぁ、仕方ない…。そこまで言うのであれば出ていくとするか…。だが!龍騎も一緒だぞ。』とあきれた口調で言い返した。 龍騎は『えっ!、旅ができるの?行く行く!』と即答した それもそのはず、龍騎はまだ、11歳の子供。カッコいいものに引かれる年頃で、村の状態も良く解ってなかったのだ。 『決まりだな。文句は無いな?』と轟我はいい、村人を睨んだ。 村人は『勝手にしろ!』という目をして、どこかへ行ってしまった 轟我は龍騎に『明日の日の出と共にここを出る、気付かれないほうがいいだろう』と言いワクワクしている龍騎に言った。 実際は『少し落ち着け』と言いたかったが、あえて言わなかった 龍騎は家に帰り轟我と晩飯を食べた。 龍騎の親は小さい頃に無くしてしまい、この世にはいない。 どんな親かさえ覚えてなかった…。 食べたあと、明日の準備をした。 食糧や水分、地図にコンパスetc。 次の日、龍騎と轟我は日の出と共にドラク村を去った 陽が登りはじめ、ドラク村の学者は龍騎と轟我がいない事に気付き、村人に訪ねた。 村人は『あぁ、あいつらなら村から追い出してやりましたよ!これでまた、作物が大量に採れますね!』と笑いながら言った
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