第四話 それぞれの夢

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「――――暇ぁ!」 「んなコト言われても……」 ソファの上で吠えたミストに、霙は呆れてそう呟いた。 ミストが熱を出した日から3日目。 熱の方はだいぶ下がり、体調も良くはなってきているみたいだが、大事をとって休ませている。 「私はもう大丈夫よ?だから学校行かせて」 「ダメ」 「なんでよ!」 「皆に風邪うつされたら迷惑」 「……!うつさないわよっ」 「解んないじゃん……」 「…………行くったら行くの!」 「ダメ。今日1日は休みなさい」 「けちっ!」 「…………最近それ良く言われるな……」 最後はほとんど独り言のように呟き、何とかミストを説得(?)した。
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