第四話 それぞれの夢

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だからこそ(ミストからしたら余計なお世話だろうが)、あえて休ませているのだ。 ……自分が割と心配性なコトに気がついてしまったのは、とりあえず置いといて。 「明日からは行っていいから、今日はゆっくり休んで下さい」 霙が料理を弁当に詰めながらそう言うと、「…………わかったわ」不承不承という感じでミストは頷いた。 何とか了承を得て、一先ず安堵した霙の視界に、ふっ、と壁掛け時計が映り込む。 「…………!やばっ!!」 ――――――――授業開始まで、あと15分。 走って間に合うかどうかの、そんな時間。 遅刻したら、鬼教師(体育教師・恐面の42歳)のくどい説教が待っている。 ………………そんなのごめんだっ!!
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