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けれど、彼に全てを聞いてしまうのは――
――――結果を、知るのは――――
――――――凄く、怖い。
(何がしたいのよ、私…………)
ソファの上でダンゴムシみたいに丸まって、ミストは大きな溜め息をついた。
霙の優しさに触れるたび、ミストの胸は締め付けられて、ずきりと痛んだ。
うしろめたい気持ちと、隠し通してきた過去が、ミストを責める。
いっそ、話してしまえばいい。
それで、例え嫌われたとしても…………それでいい。
…………ううん、『それならよかった』。
嫌われたくない。
軽蔑されたくない。
けど、知られたくない。
私の、過去。
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