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「私今日寝坊しちゃって、
遅刻ギリギリだったんだよ~」
そんな他愛もない話をしながら
私達は校門の外に出た。
今日の風は暖かかった。
「あ、そういえば
来週テストだよね!」
詩織は私の前に回り込み、
後ろで腕を組みながら
太陽のように眩しい笑顔で
私にそう言った。
「あー、そうだよね」
私は詩織の言葉を軽く
突き放すように言った。
「あ、でも優里は楽勝だよね?
自信の程はいかがですか?」
そう言って、
詩織は私にマイクを
持つような手を向けた。
あえて会話をそらした
つもりなのに、
詩織は話を続けた。
「まぁまぁ、かな……」
私は苦笑いを浮かべて言った。
外でも勉強の話……
正直やめてほしいな。
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