3人が本棚に入れています
本棚に追加
/21ページ
しかし、一体家族は何処へ行ったのだろうか?
作りかけの夕食や、湯気をぐつぐつあげる炊飯器。
家の明かりも点けっぱなしでだ。
人だけが突然いなくなってしまった永井家の状況は、どこかで聞いた豪華客船の乗客消失の話を思い出せた。
まさかね、んなこたァないよ。
とりあえず部屋に行こう。
台所を出て階段を上がる時にリビングのテレビが点いたままなのに気付きく。
テレビは天気予報を放送していたが興味がなかったので消した。
部屋に入り、ベッドに腰掛ける。
そういえば最近掃除をしてなかったので、少し散らかっている。
今朝も母に部屋を片付けるよう言われたが、面倒だったので部活と歯医者が忙しいから無理だと言ったのだった。
……やっぱ きたねぇ。明日片付けようかな
そう思いつつベッドに身体を倒すといつの間にか眠ってしまっていた。
最初のコメントを投稿しよう!