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「お兄ちゃん何やってんの?」 翔太がドアの方を見ると辞書を持った妹が冷めた目でこちらを見ていた。 「お前こそ勝手に入ってくんなよ」 「私は辞書返しに来ただけよ」 そう言うと妹は翔太に辞書を手渡した。 「なぁ、お前も女だよなぁ」 「はぁ?お兄ちゃん頭狂っちゃったんじゃないの?」 「うるさい!初対面の女に悪態をさらして謝罪のメールしたら返事こないんだけど………お前ならどうする?」 「もう一回謝っとけば?」 そう言うと妹は部屋を出て行った。 そっかもう一度謝ってみるか。 『あの~……ごめんなさい!次はもっと話題性のある質問にしますから!』 これが翔太の精一杯の謝罪だった。
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