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必死に問題を解く翔太を見て絵里香は急に立ち上がった。
驚いた翔太は顔を上げる。
「えっ何?!」
「飲み物買ってくるけど、佐藤くんは何がいい?」
「あっ・・・・じゃあ、コーラ」
「わかった。戻ってくるまでにそれ終わらせといてね」
そう言うと絵里香は教室を出た。
翔太は絵里香のさりげない優しさが好きだった。
いくら先生に頼まれたからといっても、すんなり引き受けてくれたし。
翔太が分かるまで何時間でもつきあってくれる。
ブブブブブ・・・
翔太の携帯が鳴った。
相手は翔太の親友祐二からだ。
祐二は絵里香の幼なじみでもある。
『今日は二人きりになれてよかったな!
いい加減告白しないと他の誰かに取られるぞ
じゃ、後で報告待ってる』
絶対あいつ面白がってる。
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