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~黒田家~
地図を片手に道を歩く私。
(もう!いったいどこにあるのよ~)
半泣き状態で歩き続ける事1時間。
『……あった。』
おじさん家の前に到着
(私の家を出てから4時間…遠いよ。おじさん家めちゃ田舎。……………にしても、家がデカッ!)
私は母とアパート暮らし。
こんなデカい家に住んだ事はもちろんない
~ピンポーン~
『っはい?』
インターホンから男の人の声だ。
『あっ、すみません。今日からこちらで、お世話になります鈴木 羽奈なんですが…』
『あっ!羽奈ちゃん?ちょっと待ってて』
そう言うと中からおじさんが出てきた…
ってか、おじさんと言うのは失礼なのでは?と思うダンディーな人が……
『いや~待ってたんだよ。道に迷わなかったかい?』
『あはは…少し迷いました(笑)』
『やっぱり?とにかく中に入って入って』
『はい。お邪魔します』
中に入るとそこは天国★
めちゃくちゃ涼しかった
『涼し~~~★★★』
私は思わず声に出す。
『今は9月で残暑だもんね。その中歩いてきたんだから暑いよね』
そんな会話をしながらリビングへ通された。
『はいっ★お茶どうぞ』
『ありがとうござぃます♪』
私はグビグビ飲み干した。
『クスクス(笑) 本当にお母さんソックリだね♪そうだ…忘れてた!僕はここの大黒柱の黒田 聡です。歳は45歳だよ』
『鈴木 羽奈。18歳フリーターです!宜しくお願いします。…………あの…なんかおじさんって呼ぶのは失礼な気が(笑)』
私は申し訳なさそうに言う。
『あははは(笑) それは僕がダンディーだからかい?笑』
『え~??自分で言っちゃうんですか!!(笑)まぁ~そうなんですけど』
『いや~嬉しいな~♪でも、おじさんはおじさんだから気にしないでいいよ★』
『はい♪』
私はおじさんが意外にも気さくな性格だったので、ホッとした。
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