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奏はいくらなんでもと思い遠慮した。その内メインなどが運ばれディナーも終わりになって奏はワインに手を伸ばした。
まるで奏の心を表すかの様に少し辛口でもまろやかな口当たりで今まで飲んだどのワインよりも美味しく感じられた。
(…やっぱり高いワインって違うのね。)
『いやぁん♪このワイン辛いけど美味し~い♪何て言うんですかぁ?』
ユリはもうできあがってる様だった。
アラタは奏を気にしてるのか長い垂らした前髪の隙間から恥ずかしげにこちらをチラチラ見ていた。
奏は時々アラタに話しかけるのだったが
『はぁ…いえ何でもないんです…』
と言いうつむくばかりだった。
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