そして再び

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しかし奏は何故かドキドキしていた。 例え最低な元彼だったとしても嫌いだったわけじゃない。 奏に隠し事…それも莫大な隠し事をしていたことが奏には許せなかった。 奥さんも子どもも居ると知ってたら自分は付き合ったりしなかった。それがなきゃとても良い男だった。 奏には確信が有った。 何故そう思うのかは分からなかったけど。 五十嵐は優しい男だった。 今思えばそれもちょっと優しすぎたかなと思うほどである。
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