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チュンチュン
鳥のさえずりで友春は目が覚めた…
「う…うーん…」
友春は、のびをした…
美砂の寝顔を見ながら考えていた…
(なんて、可愛いいんだろう…)
笑った顔、泣いた顔、怒った顔、スネた顔、そして…
眠った顔…
あらゆる美砂が好きになっていた…
カーテンの隙間から朝のゆらいだ光が差し込み、美砂を照らしだした。
髪の毛が金色(こんじき)に輝き、その光が美砂の顔を映しかけた時…
美砂が目覚めた。
「えっ💦💦」
「おはよう」
「やだ💦💦」
そう言うと美砂は頭からスッポリ、タオルケットをかぶった。
ほどなくして、覗くようにして顔を出した。
「もう…いつから見てたの?」
「最初から…」
友春が優しく笑った。
「恥ずかしいよ…」
「どうして?」
「だって、朝はハレぼったいから…」
「えっ?夫婦になるのに⤴」
その言葉に美砂の顔はたちまち赤くなった。
優しく見つめる友春に聞いた…
「美砂の事、好き?」
「さあ?どうかな…」
「ちゃんと答えてよ💦💦」
友春は右手を出すと、親指と人差し指を少しだけスキマをあけてみせた。
「これぐらいかな?」
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