恋の飛行船 ―3―

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チュンチュン  鳥のさえずりで友春は目が覚めた… 「う…うーん…」 友春は、のびをした… 美砂の寝顔を見ながら考えていた… (なんて、可愛いいんだろう…) 笑った顔、泣いた顔、怒った顔、スネた顔、そして… 眠った顔… あらゆる美砂が好きになっていた… カーテンの隙間から朝のゆらいだ光が差し込み、美砂を照らしだした。 髪の毛が金色(こんじき)に輝き、その光が美砂の顔を映しかけた時… 美砂が目覚めた。 「えっ💦💦」 「おはよう」 「やだ💦💦」 そう言うと美砂は頭からスッポリ、タオルケットをかぶった。  ほどなくして、覗くようにして顔を出した。  「もう…いつから見てたの?」 「最初から…」 友春が優しく笑った。  「恥ずかしいよ…」  「どうして?」 「だって、朝はハレぼったいから…」 「えっ?夫婦になるのに⤴」 その言葉に美砂の顔はたちまち赤くなった。  優しく見つめる友春に聞いた… 「美砂の事、好き?」 「さあ?どうかな…」 「ちゃんと答えてよ💦💦」 友春は右手を出すと、親指と人差し指を少しだけスキマをあけてみせた。  「これぐらいかな?」
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