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何処に行こうかと考えながら、車を走らせていると。
「先生って、よくうちの前の道通るんですか?」
いきなり質問してくる。
「あぁ、この先が家だからなぁ」
「それにしても、帰り遅いんですね」
「色々、頑張ってるんだよ、生徒のために」
なんて、言ってみたり。そしてしばらく沈黙が続き。
また質問がきた。
「何歳ですか?」
「26だよ」
「そうですか」
きっと木下は、なんか話さなきゃいけないと思ってるんだろう。
俺は行くあてもなく、車をプラプラと、走らせていた。
木下は静かになった。
……。
……。
……。
いや、あまりにも静か過ぎないか!?
とバックミラーで、木下をチラリと確認すると。
って寝てるし!!
なんだか気持ち良さそうに寝てるから、起こすわけにもいかず、俺は車を路肩に停め、タバコを吸いに外にでた。
起きてくれないかな……。
というか安心しきって寝てるし、かわいいなぁ。
って俺、ロリコンか!!
自分でツッコミをいれていた。
木下は起きる気配なし、これからどうしようか。
タバコを吸い終わると、また車を走らせる。
まだ寝ている……。
なんだか、微笑ましい。
そして30分経った頃、起こした方がいいかと、木下を起こす事にした。
「おいっ、木下?」
声をかけると、案外あっさりと起きてくれて。
木下は、ビックリして携帯みている。
おもしろっ。
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