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どんな事情かわからないけど……大変そうだ。
こんな時、男で良かった。なんて思ったりする。
ここからでも、安藤が泣いてるのがわかった。
それからしばらくして、立ち上がった3人。多分、教室に戻るんだろう。
工藤が渡したハンカチで、木下は頬を冷やしてる、みたいだったけど。
あれじゃあ、腫れはひかないなぁ……。
そう思い視聴覚室から出ると。戻ろうとしている、木下に声をかけていた、
「お~い木下~。ちょっと保健係の事で話しがあるんだが、ちょっと来てくれないかぁ」
距離があったから少し大きな声で呼びとめた。
すると、3人で何かはなし。
工藤と安藤は教室の方へ歩いていった。
「木下っちょっと保健室いくぞ」
近くまできて、木下にいうと。
「はぁい」
素直についてくる。顔は隠してるつもりらしいが……。
はっきりバレバレ、見てたし。
――ガラッ。
保健室に着いたが、室内には誰もいない。
「あれ、竹野先生いないなぁ~まぁいいや、入れ」
手当てしない訳にはいかないし、保冷剤をちょっと借りるくらいだからいいかと、木下を中へいれた。
顔を隠し、中にはいる木下は入口にはある鏡で、俺の目を盗みながら顔をみていた。
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