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まぁ、俺はまず冷凍庫から、氷嚢を探す。
「ほれっ」
氷嚢を、木下につきだし頬を指差すと。木下はバレてるってビックリしていたけど。
「ありがとうございます」
と受け取った。
「あれは、痛かっただろ?」
「見てたんですか??」
驚いてきいてくる。
「うん、見てた」
と首をたてに振る。
木下は、顔を氷枕で冷やしていた。
「これで、冷やしてから教室いけな。顔赤かったら、みんなに何か聞かれるだろ」
そう言うと木下は、
「あの、1つ聞きたいことが」
といってきた。
「ん? 何?」
「あの~桜井さん授業出てないんですけど、大丈夫なんでしょうか?」
木下は顔を冷やしながら聞いてくる。やっぱり心配してたんだぁ。
「あぁ大丈夫、今日は早退したよ。明日はちゃんと学校くるってさ、約束させたから」
俺の言葉を聞くと、木下は安心してるみたいだった、ほっとした、顔をしている……。
この子優しいんだなぁ。
「じゃあ、行くから。それ戻るとき、中身捨ててからあっちに置いといて、次俺の授業だから、少し遅れてもいいからなぁ」
そういって、授業の準備があるから、俺は保健室をでると。
「あっありがとうございます」
木下の声が聞こえた。
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