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まぁ夜中に、生徒と2人というのは怪しいし、変な噂が流れたら、俺的にはマズい。
でも、補導したと言えば済む話しで……いや、本当に補導したんだから。でも、そこを怪しむ人たちも中にはいるんだよね。
「そうか~、でも夜中だしホントに怪しいよな、ってか、俺のクラスの子は不良ばかりなのか?」
先が思いやられるなと思うとははっと、笑いが出た。
「ちょっと、まっといてな」
といい俺は車から降りた。
まぁ、木下はバレたくないみたいだし、俺もその方がいちいち説明する手間が省けるし、と歯ブラシは俺が買ってくることにした。
コンビニに入ると、桜井は俺に気付き、
「先生ぇ~」
と笑顔で、近寄ってきた。母親らしき人と2人。
「買い物かぁ?」
「うん」
少し話しをして、俺は歯ブラシセットをかった。そしてコンビニを一緒にでる。
「先生ぇ~じゃあね~、バ~イバ~イ」
「すいません、失礼します」
桜井の母親が頭をさげてきた。俺も頭をさげ。
「失礼します、桜井学校でな」
と桜井たちを見送り車にもどった。木下は、まだ隠れている。
「もう、大丈夫だぞ~。ホレッ」
木下に袋を渡すと、中をみて、
「あっありがとうございます。お金いくらですか?」
と、いってきた。そんなに高くないし、お金はまぁいいやと。
「1000万円」
といいながら、車をだした。
俺ってオヤジだな……。
木下は普通に座り直して、笑いながら。
「あはは、1000円でいいですか?」
とお金を渡してくる。
別に安いからいいのに……。
「お金はいらないよ、木下の父さんにプレゼントだ」
「ダメですよ、ちゃんと払いますよ」
とお金をつきだしてくる。 俺ははっきり言って、お釣りを出すのが面倒だった。
「いいよ、思い出にとっておきなさい」
と意味のわからない事いい、木下からお金は受け取らない。
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