*…どうした俺…*

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 その後、何度か同じ事を繰り返した、それで結局、木下は諦めたのか財布にお金をしまった。  そして、 「桜井さんは、大丈夫だったんですか??」  と、聞いてくる。 「あぁ、お母さんと一緒だったぞ」 「そうですか」  安心したような顔をしたり。いきなり、どうしようという、顔をしたり、木下の表情はコロコロかわり、バックミラーからみて、楽しんでいた俺。  少し沈黙があって。 「わぁ、きれい」  といきなり聞こえた。  何が? と思い後ろを少しみると、ポストカードをもっている。  あぁ、最近かったやつだ……車におきわすれてたんだなぁ。  とってもきらきらした瞳で、木下がポストカードをみていたから。 「それ、もらっていいぞ」  っと言った。また買えばいいし……。 「えっ、いいですよ」  また、遠慮してる。ちょうど木下の家の前についたから、車を停めると木下の手から、ポストカードをとり、コンビニの袋につっこんだ。 「遠慮するな」  これならもう、断らないだろうと笑って言った。木下は、車を降り、俺に頭を下げる。 「歯ブラシセットありがとうございます。あと、ポストカードまでもらって」 「あと送ってくれて、ありがとうございました」  と、何度もペコペコする木下は。  かわいいなぁ。  不覚にも思ってしまう。
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