多分、俺だって気付いてないから、変な人に絡まれるとでも思ってるんだろう、こっちを振り向きもせず、歩く速度がましていく。
「おいっ、木下」
そんな木下に声を掛けると、
「細川先生??」
とやっと振り向いた。
「木下ぁお前はまた何してるんだ? 家は逆だろ!!」
そう木下は家とは逆方向に歩いていたのだ。
まったく、素直な生徒だと思ってたのに……夜遊びか?
「あっあの隣の、コンビニに行くんです」
という木下。
「なにしに??」
木下は歩くのをやめ。
「父さんが、明日から出張で、歯ブラシセットを買いにいつも行くコンビニに行ったんですけど、品切れで……それで近くにある、もう1つのコンビニに、行こうとしてたんです」
と説明した。
歯ブラシ? こんな夜中に買うより、明日でも良くないかと、思ったが、
「そうかぁ、じゃあコンビニ乗っけてくから、乗れ」
木下に車に乗るように言うと、
「いいですよ、歩きますから」
といってきた。
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