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田中『ねぇ、今日は学校行かなくていい?』
田中の母『ん、まあいいんじゃない? 出席日数足りてるでしょ?』
田中『うん、今月はあと一週間ぐらい休んでも大丈夫』
大学じゃあるまいし……。
田中の母『なら、いいわ。またどこか出かけるの?』
田中『……うん。ちょっと事件でも起きてないか見てくるよ』
田中の母『そう……。行ってらっしゃい』
田中の母(事件に巻き込まれることはあっても、解決したことなんてないのにねぇ……)
田中『行ってきまーす!』
田中は家を出た。
田中『さて、まずは公園に行くか』
田中は公園目指して歩き出した。
すると、前から誰かがこっちに向かって歩いてきた。
ゴレラ『ん? 田中じゃん!』
田中『お! ゴレラか! 久しぶりだな』
ゴレラ『おう! 前に会ったのはいつだったかな……オリンピックで原田が金メダル決めて【やったぁあ~やったぁあぁ~】って泣いてた頃だっけ……? いや、満州事変のときだったかな……?』
田中『お前何歳だよ! だいたい、記憶曖昧すぎだろ!』
ゴレラ『歳ぃ~? んなもん、10を過ぎてから数えてねえな』
田中『早っ! なんだよ……なんか誕生日祝ってもらえてないみたいで悲しいじゃないか……』
ゴレラ『あぁ……。俺の両親は、とっくの昔に俺を捨てたからな……』
田中『えっ……』
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