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ｺﾞﾚﾗ『なんせ俺、この忘れっぽさだからな。親からも腫れ物に触るみたいに扱われてきてよ』
ｺﾞﾚﾗ『よく覚えてねえが、たしか9歳から13歳のいつかに捨てられたんだっけな』
田中『そこは覚えとけよ……』
ｺﾞﾚﾗ『……まあ、そんな過ぎたことはいい、お前一体どこに行くんだ？ そんな気持ち悪いｶｯｺで』
田中『失礼だな！ 気持ち悪くねえよ、普通にｼﾞｰﾝｽﾞにTｼｬﾂじゃん』
ｺﾞﾚﾗ『はっ、随分えらくなったもんだな！ いつから俺に口答えできる身分になったんだ？』
田中『意味分かんねえよ！ お前何者だよ！』
ｺﾞﾚﾗ『全国の天然ﾊﾟｰﾏに鳥を居住させようと画策する者』
田中『今すぐやめろ』
ｺﾞﾚﾗ『知ってるか？ 俺はな、お前みたいなｶｽﾔｯｺの指図なんざうけない』
田中『うるせえな！ もういいよ、俺は今から公園に行くんだ、じゃあな』
田中はその場を去ろうとする。
ｺﾞﾚﾗ『ん？ 公園？ それはやめたほうがいいぞ』
田中『あ？ なんで？』
足を止め振り返る田中。
ｺﾞﾚﾗ『俺さっき通りかかったんだけどな、人が血だらけで倒れてたぜ』
田中『ふーん血だらけねえ……ぁんだってぇ!? お前そういうことはもっと早く言えよ！』
ｺﾞﾚﾗ『いやあ、すっかり忘れてた。はっはっはっ』
田中『どアホ！』
田中は公園に向かって走り出した。
ｺﾞﾚﾗ『あっ!? おい、待てよ！』
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