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公園に着くと、人だかりができていた。
田中『あの、なにがあったんですか?』
野次馬『なんか人が殺されたらしいよ。犯人は捕まってないって』
田中『殺された!?』
野次馬『ああ、それで今探偵が来て現場検証してるらしい』
田中『探偵……?』
田中は立ち入り禁止区域にあっさり踏み込んだ。
刑事『おい君! 勝手に入っては駄目だよ!』
田中『すいません、荻野警部いますか?』
刑事『警部になんの用だ?』
田中『会って話が……あ! 警部!』
荻野『ん? ……あ゛あっ! でしゃばりパーマ小僧!』
田中『どーも! お待たせしました!』
荻野『誰もお前なんて待ってねえよ! 早く帰れ!』
田中『まあまあそう堅いこと言わず、なんか探偵が来てるって聞きましたけど』
荻野『ああ、聞いて驚け、かの有名なシーリック・ハーンズだ』
田中『なんですって!? あのハーンズが……! で、今どこに?』
荻野『誰がお前なんぞに教えるか』
田中『みなさーん! なんと この前荻野警部がくま……』
荻野『わーっ! わかったわかった、教えるよ! 公衆トイレだ!』
田中『ありがとうございます』
荻野『まったくこのガキャ……』
田中は公衆トイレへ歩き出した。
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