始まりと終わり

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「へぇ。この子?」 シロウサギがあたしの前に立つ、顔を近付け、ジッと見る。 「女じゃん。」 あたしを疑うような目でシロウサギがクルリとクロウサギの方に行く。 「確信は?」 「作文。」 クロウサギはシロウサギに一枚の紙を渡す。 それは、さっき、あたしが落とした紙だった。 それは、国語の時間に書ききれなかった… 「アリスの話…!」 シロウサギが驚いたように紙をクロウサギから奪う。  
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