213人が本棚に入れています
本棚に追加
ハル『あぁ、、、、、ん。良いよ?』
照れて首を手で押さえながら、その子と番号を交換した……
ニコッて笑いながら一礼した女の子は、後ろにいた友達のとこへ走っていく
きっと報告でもして、話のネタにでもされてんだろーなぁとまた他人事のように思っていた
それから中途半端に履きかけてたローファーを今度こそしっかり履き校舎から出たハル
玄関から校門までは長い一直線の道が続いてる
両脇には花壇と木々と、由羽……
ハル『は、はいっ?』
思わず声が出た
どうやら今日は間抜けな声が良く出る日らしい……
木の間から半分顔を出してこちらをニヤニヤしながら見つめる女
異様だ……
由羽『見ぃーたーぞー』
そう言いながら目の前まで来た由羽
由羽『モテてたの見たぞー』
まるで幽霊ですあたし!みたいな表情をしたから思わず吹いてしまった
ハル『ぷはっ!何それ、こわっ!笑』
ハルが笑った事に満足したのか由羽もそこで笑って
由羽『いやぁ、気付かれなかったらかなり痛い人になってたよー!笑』
ハル『いや、十分痛い人に見えたよ』
そう言いながら由羽の髪についてた葉っぱを取ってあげた
無言で髪に手をやったハルに一瞬ビクついた由羽も葉っぱに気付き
由羽『あ、ありがとう』
ってちょっと照れてたから不覚にもこっちまでちょっと照れてしまった
ハル『あ、わりぃ……急に』
最初のコメントを投稿しよう!